赤い本。2
その本はこれといって特別なことが書いているわけでもなく、ただシミや
汚れが目立つひどい状態の本だった。
Aがやめとけと言ってもB、Cは聞かずにその本を見ていた。
そこに先輩が駆けつけてきて、顔を真っ青にし
「取り返しのつかないことをしたんだぞ...」と言った。
先輩はその本を奪い取るや走り出して行ってしまった。
後輩たちは意味がわからず、先輩からなんの説明もなかったので熱が冷めてしまい
自室に戻ることとなった。
B「なんだったんだ?すごい顔して走って行ったけど。」
C「わかんねー。ただ先輩すごい顔してたよな〜。」
A「あれは多分本当にヤバいやつだったんだって!!」
B「ヤバいやつってなんだよ!?」
と部屋で話していた。
そんな話も落ち着き、笑い話をしたりして遊んでいると一人、部屋をノックして入ってきた。
「変なやつが寮内にいるらしい。」
話を聞いてまさかと思い、二階に走っていくとその部屋の端に制服を着た女の子が立っていた。
その後ろには寮にいる人たちが集まってきていた。
Bが歩み寄っていき、話しかけようとした...